【徹底検証】ニコノリのデメリットは?「もらえるパック」の落とし穴から審査・評判まで完全網羅
頭金0円で新車に乗れる「ニコノリ」は魅力的ですが、安易な契約は禁物です。
結論から言うと、ニコノリは「9年間乗り続けて車を自分のものにする」人には最強の選択肢ですが、短期間での乗り換えや手厚いサービスを求める人には多くのデメリットが存在します。安さの裏には、中途解約リスクや整備工場の指定など、許容すべき制約が確実にあるからです。
ニコノリを利用する前に知るべき「7つのデメリット」
ニコノリはコストパフォーマンスに優れたサービスですが、その安さには理由があります。利用者が享受するメリットの裏側には、必ず受け入れなければならない制約が存在します。ここでは、契約後に後悔することの多い主要なデメリットを7つの観点から詳細に分析します。
デメリット① 事故やライフスタイル変化による「解約(中途解約)」のリスク
カーリースを利用する上で最大のリスクと言えるのが、「原則として契約期間中の解約ができない」という点です。これはニコノリに限らずカーリース全般の法的性質に起因しますが、利用者の認識とのギャップが最も生まれやすい部分です。
- 構造的な解約不可の理由: カーリースは賃貸ではなく「金融取引」の側面が強く、リース会社は期間満了までの収益を確定させる必要があるためです。
- 高額な違約金: 全損事故で車が物理的に乗れなくなった場合でも強制解約となり、残りのリース料を含む高額な違約金(中途解約金)を一括で支払う必要があります。
② 「提携整備工場」の指定とメンテナンスの制約
ニコノリの月額料金には車検やオイル交換費用が含まれていますが、これらを受ける場所はニコノリが指定する提携整備工場に限定されます。
- 工場の選択権がない: 自宅から遠い工場を指定される可能性があり、半年に一度のオイル交換のたびに移動の手間が発生します。
- サービス品質のバラつき: ディーラーのような統一された接客や設備は保証されておらず、店舗によって対応に差(店舗ガチャ)があるという口コミも見られます。
- 引っ越し時のリスク: 転居先に提携工場がない場合、メンテナンスサービスを受けられなくなる可能性があります。
③ 「走行距離」制限による超過精算リスク
車を自由に使えるカーリースですが、その利用には走行距離制限というキャップがはめられています。
標準パックでは、残価(将来の車の価値)を維持するために月間500km〜2,500km程度の制限が設定されます。契約満了時にこれを超過していた場合、1kmあたり5円〜10円程度の追加精算金が発生します。長距離通勤で使用する場合、この制限が心理的・経済的なプレッシャーとなります。
④ 「標準パック」における残価精算(オープンエンド方式)の不確実性
5年契約などの「標準パック」でオープンエンド方式を選択した場合、契約終了時の精算リスクに注意が必要です。

この方式では、返却時の車の査定額が契約時に設定した残価を下回ると、その差額を一括で支払う義務が生じます。
中古車市場の相場下落や車の不人気化など、利用者にはコントロールできない外部要因によって支払額が増えるリスクがあります。
⑤ 「店舗」契約とオンライン契約の特典格差
ニコノリはWeb完結での契約も可能ですが、店舗で契約する場合と比べて受けられる特典に明確な差があります。特に大きいのがガソリン割引です。
- ガソリン割引の適用条件: 看板特典である「ガソリン5円/L引き」は、店舗で契約し、かつその店舗で給油する場合に限定されます。
- オンラインの罠: Web申し込みではこの特典が適用外となるため、ランニングコスト削減を重視する場合は契約チャネルの選択に慎重になる必要があります。
⑥ 任意保険(自動車保険)が別契約
「コミコミ定額」を謳うニコノリですが、その中に任意保険(対人・対物・車両保険)は含まれていません。
前述の全損事故時の違約金リスクをカバーするためには、自費で「車両保険」を含む任意保険に加入する必要があります。実質的な月々の支払額は「リース料+保険料」となる点を忘れてはいけません。
⑦ 改造・カスタマイズの制限
リース車両の所有権はリース会社にあるため、原状回復できない改造やカスタマイズは禁止されています。車体に穴を開ける、配線を加工するといった行為は、返却時に原状回復費用を請求される原因となります。
ニコノリ「もらえるパック」のデメリットと実態
ニコノリの最大のセールスポイントである「もらえるパック」は、契約満了時に車が自分のものになるため、走行距離制限やカスタマイズ制限から解放される魅力的なプランです。しかし、ここにも独自のデメリットが存在します。
「9年」という超長期契約の拘束
「もらえるパック」の標準的な契約期間は7年または9年です。一部で7年プランの導入も進んでいますが、月額料金の安さと「もらえる」メリットを最大化するための主軸は9年契約です。
9年間のライフサイクル変化リスク
9年という期間は、ライフステージが大きく変化するのに十分な長さです。
- 独身時代にコンパクトカーを契約したが、結婚して子供ができ、ミニバンが必要になった。
- 転勤で雪国に行くことになり、4WDが必要になった。
- 高齢になり、9年後には免許返納を考えている。
このような状況変化があっても、原則として中途解約や車種変更はできません。9年間同じ車に乗り続ける覚悟が必要です。
車両の陳腐化と故障リスク
9年後の車は、技術的に大きく陳腐化している可能性があります。
自動運転技術や安全装備、電動化(EV/ハイブリッド)技術の進化が著しい現在、9年前の車は「時代遅れ」になるリスクが高いです。
また、経年劣化による故障リスクも高まり、メーカー保証(通常3年または5年)が切れた後の修理費用は自己負担となります。
メンテナンスパック有料化の可能性
「もらえるパック」の最安値表示には、最低限のメンテナンスしか含まれていない場合があります。タイヤ交換やバッテリー交換などの消耗品までカバーするフルメンテナンスにするには、追加の月額費用がかかるケースがあり、総支払額が想定より上がることがあります。
ニコノリ中古車のデメリットと保証体制
新車だけでなく、即納車が可能な「ニコノリ中古車」も人気ですが、中古車リース特有の注意点があります。
レンタカー上がり(レンタアップ)車両の可能性
ニコノリはニコニコレンタカーの運営会社が母体であるため、リース車両の仕入れルートとして、自社グループのレンタカーアップ車両が含まれる可能性があります。
- レンタアップ車の特徴: 定期的な整備は行われていますが、不特定多数の利用者が乗っていたため、内装の使用感やエンジンの負荷のかかり方が一般的な中古車とは異なる場合があります。
- 履歴の確認: 契約前に「定期点検整備記録簿」などでメンテナンス履歴を確認することが重要です。
独自保証「とことんプロテクション」によるカバー
上記の中古車リスクを軽減するため、ニコノリ中古車には全車に1年間の車両保証(とことんプロテクション)が付帯しています。
- 保証範囲: 406項目(エンジン、エアコン、パワーウィンドウなど広範囲)。
- 修理回数: 無制限。
- 走行距離: 無制限。
- 延長: 有料で2年、3年への延長も可能。
この保証は中古車リースの不安を払拭する強力なメリットですが、1年経過後は実費修理となるため、古い年式の車を選ぶ際は長期的な維持費を考慮する必要があります。
ニコノリ提携整備工場・店舗とオンライン納車の比較
ニコノリの利用体験は、契約形態とエリアによって大きく異なります。
店舗契約 vs オンライン契約の比較表
| 項目 | 店舗契約 | オンライン契約 |
| 契約窓口 | ガソリンスタンド等のニコノリ加盟店 | Webサイト・電話・LINE |
| 納車場所 | 原則、契約店舗に来店して受け取り | 自宅や指定場所へ陸送納車 |
| ガソリン割引 | あり(契約店舗での給油に限る) | なし(対象外) |
| メンテナンス | 契約店舗または近隣の提携工場 | 近隣の提携工場を紹介 |
| 相談・審査 | 対面でスタッフと相談 | LINEやメールで非対面完結 |
| 向いている人 | 近所に店舗があり、そこで給油する人 | 店舗に行く時間がない、近くに店舗がない人 |
整備工場の実態
提携整備工場は、国土交通省の認証・指定工場であるため技術的な基準は満たしていますが、あくまで「街の整備工場」や「ガソリンスタンドのピット」です。ディーラーのような最新鋭の専用診断機や、メーカー特化のノウハウが全ての工場にあるとは限りません。高度な電子制御トラブルなどの場合、対応に時間がかかる可能性があります。
ニコノリのメリット:デメリットを上回る価値はあるか?
数々のデメリットを挙げましたが、それでもニコノリが選ばれるには明確な理由があります。
① 圧倒的な資金流動性の確保
頭金0円で新車に乗れることは、手元の現金を減らさずに済むという点で最大のメリットです。
教育費や住宅資金など、他に資金を回したい子育て世代にとって、突発的な出費(車検や税金)がないフラットな支払いは家計管理を劇的に楽にします。
② 審査の柔軟性
ニコノリは複数の信販会社(オリコ、ジャックス、アプラス、MMCダイヤモンドファイナンス)と提携しており、一社がダメでも他社で再審査を行うことで、通過率を高めています。

専業主婦や学生、パート・アルバイトの方でも、連帯保証人を立てることで契約できる可能性が広がっています。
③ 「もらえる」というゴール設定
リースは「掛け捨て」と思われがちですが、「もらえるパック」は最終的に資産になります。
9年間乗り切れば、その後は維持費だけで乗り続けることも、売却して現金化することも可能です。これは「購入」と「リース」のいいとこ取りをしたハイブリッドな仕組みと言えます。
ニコノリが向いている人・向いていない人
向いていない人(デメリットが強く影響する人)
- 3〜5年の短期間で新車を乗り換え続けたい人: 中途解約リスクが高く、残価精算のリスクもあるため。
- 正規ディーラーの手厚いサービス・整備を求める人: 提携工場の対応品質に満足できない可能性があるため。
- 転勤や引っ越しが多い人: メンテナンス工場の変更やガソリン割引の喪失など、不便が生じるため。
- 年間走行距離が極端に多い人(標準パックの場合): 距離制限による超過精算リスクが高いため(もらえるパックならOK)。
- 資金に十分な余裕があり、総支払額を最小にしたい人: 現金一括購入に比べ、金利相当分や手数料が含まれるリース総額は割高になります。
向いている人(メリットが最大化する人)
- 初期費用を抑えて、月々の支払いを一定にしたい人: 家計の管理をシンプルにしたい層に最適です。
- 一つの車を長く(9年以上)大切に乗りたい人: 「もらえるパック」で自分の車にする前提なら、多くのデメリット(距離制限、カスタム制限、傷の精算)が解消されます。
- 近所にニコノリ取扱店(ガソリンスタンド)がある人: ガソリン割引の恩恵を最大限に受けられ、メンテナンスの利便性も高いため。
- WebやLINEでの手続きに抵抗がない人: 忙しくて店舗に行く時間がない場合、LINEでのスムーズなやり取りは大きなメリットです。
よくある質問
Q1. 事故で全損になった場合、違約金はいくらくらいになりますか?
契約残期間や車種によりますが、数十万円から100万円を超える場合もあります。自賠責保険では賄えないため、必ず「車両保険」付きの任意保険に加入し、可能であれば「リースカー車両費用特約」を付帯させて、違約金全額を保険でカバーできるように備えてください。
Q2. 審査に落ちる理由はなんですか?ブラックリストでも通りますか?
年収に対する支払額の比率や、過去の信用情報(クレジットカードやローンの滞納歴)が主な審査基準です。ブラックリスト(信用情報機関への事故登録)がある場合、通過は困難ですが、ニコノリは提携信販会社が多いため、軽微な理由であれば相談に乗ってくれる可能性があります。
Q3. 「月々5,500円」は本当ですか?
嘘ではありませんが、「年2回のボーナス払い」が併用されているケースがほとんどです。ボーナス払いをなし(均等払い)にすると、月額料金は1.5万〜2万円程度になります。広告の最安値だけでなく、総額で判断することが重要です。

