【エンキロは高い?】料金シミュレーションと他社比較で判明した「損する人」の正体
「エンキロは走った分だけ支払うから安い」と聞いて興味を持ったものの、ネットで検索すると「高い」「高額請求」といった不安な言葉を目にして迷っていませんか?
結論から言うと、エンキロは「月間走行距離が500kmを超える人」にとっては割高になり、逆に「週末しか乗らない人」にとっては業界最安水準になる、人を選ぶサービスです。
また、契約終了時に車の価値が下がっていると差額を支払う「残価精算」のリスクがあり、これが「高い」と言われる大きな原因になっています。
この記事では、エンキロの料金体系を徹底的に分解し、他社リースや購入との比較シミュレーションを通じて、以下のような疑問を解決します。
エンキロが「高い」と言われる3つの理由と料金の仕組み

なぜ「安い」を売りにしているエンキロが、一部で「高い」と評価されるのでしょうか。その理由は、独特な料金システムと契約形態にあります。
1.エンキロは走りすぎると高くなる「距離料金」の罠
エンキロの最大の特徴は、月額料金が「基本料金」+「距離料金」で構成されている点です。
基本料金自体は他社よりも低く設定されていますが、ここに走行距離に応じた追加料金が加算されます。
- 仕組み:1km走るごとに、車種ごとに決められた単価(10円〜30円程度)が課金されます。
- 「高い」と感じるケース:
例えば、毎日の通勤で往復40km走る人の場合、月間走行距離は約800km〜1,000kmになります。距離単価が20円の車だと、基本料金とは別に毎月16,000円〜20,000円が上乗せされることになります。
このように、「思ったよりも距離を走ってしまった月」の請求額が跳ね上がることが、「高い」と言われる第一の理由です。
2.契約満了時に支払いが発生?「残価精算」のリスク
エンキロを利用する上で最も注意が必要なのが、「残価精算(オープンエンド方式)」という契約形態です
- 残価設定:契約時に、数年後の車の下取り価格(残価)をあらかじめ高く設定し、その分を月額料金から差し引いて安く見せています。
- 精算のリスク:契約満了時に車を返却する際、実際の査定額が設定した残価を下回ると、その差額を一括で支払わなければなりません。
例えば、残価を60万円と設定していたのに、中古車相場の下落や車の傷などで査定額が45万円にしかならなかった場合、差額の15万円を最後に請求されます
月々の支払いが安くても、最後にまとまったお金が出ていく可能性があるため、「トータルで考えると高い」と感じる人がいるのです。
3.見落としがちなメンテナンスと任意保険の費用
「月々定額コミコミ」を謳う他社リースと異なり、エンキロの表示価格(基本パック)には以下の費用が含まれていません。
- 車検・点検費用:基本プランには含まれず、実費または有料オプションへの加入が必要です
- 任意保険:自賠責保険は含まれますが、対人・対物賠償などの任意保険は自分で別途加入する必要があります。
これらをすべて足していくと、「広告で見た金額よりずっと高い」という結果になりがちです。特に、メンテナンスパックを付けると月額が数千円アップするため、安易な最安プランでの契約は禁物です。
人気車種の料金シミュレーション!本当に高いのか検証
では、実際にどれくらいの金額になるのか、人気車種を例にシミュレーションしてみましょう。
※金額は執筆時点の目安であり、グレードやオプションにより変動します。
N-BOXやハリアーなどの月額と距離単価
公式サイト等の情報を基に、代表的な車種の料金目安と、1kmあたりの距離料金(単価)をまとめました
| 車種 | 月額基本料金(目安) | 距離料金(1kmあたり) |
| ホンダ N-BOX | 17,750円〜 | 21円 |
| トヨタ ハリアー | 33,210円〜 | 19円 |
| トヨタ アルファード | 31,040円〜 | 23円 |
| トヨタ プリウス | 25,170円〜 | 21円〜 |
※5年契約、ボーナス払いなし、メンテナンスなしプラン等の概算例。
ここで注目すべきは、車両本体価格が高いハリアーよりも、軽自動車のN-BOXの方が距離単価が高い(または同等)ケースがあることです。これは、ハリアーの方が中古車市場での価値(残価)が残りやすいため、距離による価値の減少が緩やかだと判断されているからです。
走行距離によって変わる支払額の目安
【例:トヨタ ハリアー(距離単価19円)の場合】
<パターンA:週末しか乗らない(月300km)>
- 基本料金:33,210円
- 距離料金:5,700円(300km × 19円)
- 合計:38,910円
- → かなり安い! 高級SUVに月3万円台で乗れるのは破格です。
<パターンB:毎日通勤で使う(月1,000km)>
- 基本料金:33,210円
- 距離料金:19,000円(1,000km × 19円)
- 合計:52,210円
- → 高い! これなら定額制の他社リースの方が安い可能性があります。
このように、「月500km」あたりを分岐点として、エンキロのお得度は大きく変わります。
エンキロ・定額カーリース・購入の徹底比較
「結局、普通に買うのとどっちが得なの?」
「他のカーリースと比べてどうなの?」
そんな疑問に答えるために、他社サービスや購入(ローン)との比較を行いました。
定額制リース(KINTO・ニコノリ)との料金比較
| 項目 | エンキロ | KINTO(トヨタ) | ニコノリ |
| 月額料金 | 変動型(安い〜高い) | 定額(やや高め) | 定額(安い) |
| 走行距離制限 | なし(走った分払う) | あり(月1,500km等) | あり(契約時設定) |
| 任意保険 | 別料金 | 込み | 別料金 |
| 契約満了時 | 返却・買取・再リース | 返却のみ | もらえるプランあり |
| おすすめな人 | 月500km以下の人 | 若い人、初めての人 | 車を自分のものにしたい人 |
- KINTOとの比較:KINTOは料金が高めに見えますが、「任意保険」が含まれているのが最強のメリットです。特に20代などの保険料が高い層は、エンキロで別途保険に入るより、KINTOの方がトータルで安くなることがよくあります
- ニコノリとの比較:ニコノリは「もらえるパック」が人気です。長く乗って最終的にマイカーにしたいならニコノリ、3〜5年で乗り換えたい&あまり乗らないならエンキロという使い分けになります
購入(ローン)とどっちが得?総額の比較
車を購入(銀行ローンなど)する場合とエンキロを比較すると、「総支払額」では購入の方が安くなるケースが多いです。
- 購入(ローン):最初に頭金や諸費用がかかり、月々の返済額も高くなりがちですが、ローン完済後は自分の資産になります。また、売却時の代金も自分のものです。
- エンキロ:頭金0円で月々の支払いを抑えられますが、金利に相当する手数料が含まれていることや、最後に車を返却(または残価で買取)する必要があるため、長い目で見るとコストがかかります
【結論】
「総額の安さ」を最優先するなら、中古車を現金一括または低金利ローンで買うのが一番です。
エンキロは、「まとまった現金を出したくない」「月々の固定費を今の家計に合わせて下げたい」というキャッシュフロー重視の人に向いています。
まとめ

これまでの検証から、エンキロが「高い」と感じる人と、「安い」と感じる人の特徴をまとめました。
【エンキロを選ぶと「損をする(高い)」人】
- 月間走行距離が多い人(月500km以上):距離料金がかさんで割高になります。
- 事故や傷が心配な人:返却時に原状回復費用や残価精算のリスクがあります。
- 初めて車を持つ若年層:任意保険料が別にかかるため、KINTOの方が安い場合があります。
【エンキロを「業界最安」で使える人】
- 週末しか乗らない人(月300km程度):走らない月は支払いがグッと下がります。
- セカンドカーとして利用する人:メインの車はあるけれど、たまに違う車(輸入車など)に乗りたい場合。
- 任意保険の等級が高い人:今の保険を引き継いで安く契約できるベテラン・優良ドライバー。
エンキロは、使い方さえマッチすれば、憧れの車に驚くほど安く乗れる画期的なサービスです。
まずは、自分の想定走行距離でいくらになるのか、公式サイトでシミュレーションしてみることをおすすめします。
よくある質問(Q&A)
Q1. 距離料金の単価はずっと変わりませんか?
A. 契約期間中は原則固定です。
契約時に定められた「1kmあたり◯◯円」という単価は、契約期間中変動しません。ただし、ガソリン代の変動などは当然自己負担となります。
Q2. 契約満了時に車を買い取ることは高いですか?
A. 設定された残価を支払えば可能です。
契約終了時に、設定されていた「残価」と「手数料」等を支払えば、車を買い取ることができます。ただし、その時点の中古車相場より残価が高く設定されている場合、市場価格より高い買い物になってしまう可能性はあります
Q3. 途中で解約すると高い違約金がかかりますか?
A. はい、高額な中途解約金が発生します。
エンキロに限らずカーリースは原則解約不可です。どうしても解約する場合は、「残りのリース料全額」などを一括で支払う必要があり、非常に高額になります。契約期間は慎重に選びましょう
Q4. 残価精算が怖いのですが、回避する方法はありますか?
A. 「残価保証プラン」への加入で回避できます。
月額料金に追加費用を払って「残価保証プラン」に加入すれば、返却時の査定額が下がっても差額を支払う必要がなくなります(ただし、事故による全損などは対象外のケースもあります)安心をお金で買うイメージです。

