エンキロの料金を走行距離別に検証|評判・デメリット・向く人
エンキロは、走行距離が少ない月の支払いを抑えたい人に検討価値があるカーリースです。一方、月ごとの支出を完全に固定したい人、長距離を走る人、中途解約の可能性がある人には慎重な比較が必要です。
月額の安さだけで決めず、実際の走行距離を入れた総支払額、満了時の残価精算、任意保険、買取額まで確認して判断してください。
エンキロが向く人・向かない人
先に判断基準を示すと、エンキロとの相性を分けるのは「月額基本料金の安さ」ではなく、毎月の走行距離、走行距離の振れ幅、契約期間中の生活変化、満了時の希望です。

| 向きやすい人 | 慎重に比較したい人 |
|---|---|
| 週末の買い物や送迎が中心で、走行距離が少ない | 長距離通勤などで毎月の走行距離が多い |
| セカンドカーとして使い、乗らない月がある | 毎月の車両費を完全な定額にしたい |
| 車種・プランごとに総額を計算して選べる | 転居、転職、家族構成の変化で中途解約する可能性がある |
| 満了時に返却と買取を比較して決めたい | 追加負担なしで自動的に車をもらいたい |
月500km以上を継続して走る人は、エンキロの定額500kmプランだけでなく、走行距離上限が大きい定額リースや購入も同条件で比べましょう。
通勤距離から年間走行距離を出す方法は、長距離通勤でカーリースを選ぶときの走行距離と総額の考え方で確認できます。
エンキロの料金は月額基本料金と距離料金で決まる
エンキロの月々の請求額は、原則として次の式で考えます。
月々の支払額=月額基本料金+(その月の走行距離×1kmあたりの距離料金)

月額基本料金は契約時から満了まで原則変わりません。距離料金は走った分だけ増えます。定額500kmプランだけは、月500kmまで距離料金が発生せず、501km以降の走行分に距離単価を掛けます。
3つの料金プランは走行距離の目安が異なる
| プラン | 公式が示す走行距離の目安 | 料金の特徴 |
|---|---|---|
| エコノミープラン | 月200km以下 | 基本料金が低く、距離単価が高い |
| スタンダードプラン | 月300~500km | 基本料金と距離単価のバランスを取る |
| 定額500kmプラン | 月500km前後またはそれ以上 | 500kmまで定額で、501km以降に距離料金が加算される |

ただし、この距離区分だけでプランを決めるのは不十分です。
基本料金と距離単価は車種、グレード、契約年数などで変わります。候補車の見積画面で3プランを並べ、平均走行距離と最も多く走る月の両方を入れて比較してください。
基本料金に含まれる費用と別に確認する費用
公式案内では、車両代金、自動車税、重量税、自賠責保険料、登録諸費用、自宅までの輸送費、距離計測デバイスの費用が月額基本料金に含まれます。一方、任意保険とメンテナンスは別途検討する項目です。
基本パックでは、法定12か月点検や車検を行う業者の選定と実施を契約者が行います。車検パック、ライトメンテパック、フルメンテパックでは対象範囲が異なるため、「車検代込み」という言葉だけで判断せず、点検、整備、消耗品交換のどこまで含むかを見積書で確認しましょう。
走行距離別に月額と5年総額を計算
公式の契約プラン解説に掲載されているホンダ・ヴェゼルGのスタンダードプラン、5年契約を例に計算します。
前提は月額基本料金19,690円、距離料金16円/km、頭金なし、ボーナス払いなしです。
| 月間走行距離 | 計算式 | 月々の支払額 | 5年総額 |
|---|---|---|---|
| 0km | 19,690円+0円 | 19,690円 | 1,181,400円 |
| 100km | 19,690円+1,600円 | 21,290円 | 1,277,400円 |
| 200km | 19,690円+3,200円 | 22,890円 | 1,373,400円 |
| 345km | 19,690円+5,520円 | 25,210円 | 1,512,600円 |
| 500km | 19,690円+8,000円 | 27,690円 | 1,661,400円 |
| 800km | 19,690円+12,800円 | 32,490円 | 1,949,400円 |
| 1,000km | 19,690円+16,000円 | 35,690円 | 2,141,400円 |
5年総額は、同じ距離を毎月60か月走る前提で「月々の支払額×60回」とした編集部計算です。任意保険、メンテナンスパック、駐車場、燃料、オプション、満了時の残価精算または買取代金は含めていません。

実際の走行距離が月ごとに変われば総額も変わります。
N-BOXの公式比較はそのまま鵜呑みにしない
公式のN-BOX掲載例では、N-BOX CUSTOM ターボ、5年60回、頭金・ボーナス払いなし、月400km走行という条件で、エンキロは距離単価22円/kmを含めて月28,840円、他社定額リースは月36,080円、自動車ローンは月48,600円とされています。
| 比較対象 | 公式掲載の月額 | 月額×60回の計算結果 |
|---|---|---|
| エンキロ | 28,840円 | 1,730,400円 |
| 他社定額リース | 36,080円 | 2,164,800円 |
| 自動車ローン | 48,600円 | 2,916,000円 |
この比較はエンキロ自身の掲載例です。他社名、メンテナンス、任意保険、満了時の車両価値、残価精算などが同じ条件かを、この数字だけで判断することはできません。
安さの参考にはできますが、最終判断では候補サービスから同じ車種・グレード・契約年数・走行距離・頭金・ボーナス払い・整備範囲で見積もりを取りましょう。
比較の進め方は、カーリース各社を同じ条件で比べる方法で整理しています。
エンキロのメリット
乗らない月は距離料金を抑えられる
走行距離が少なければ距離料金も小さくなります。休日だけ使う人やセカンドカーとして持つ人は、毎月一定距離を前提にした定額リースより、実際の利用量に支払いを近づけやすい点がメリットです。
走行距離の上限超過ではなく1km単位で支払う
一般的な距離上限付きリースのように、上限を超えた分へ一律の超過精算を課す仕組みではありません。毎月の走行距離に契約した単価を掛けて支払います。
ただし、距離が多いほど請求額が増えるため、「上限がないから長距離でも安い」という意味ではありません。
満了時に返却と買取を選べる
契約満了時は、返却または買取を選べます。返却時は、査定額と精算対象となる距離料金の合計を設定残価と比較し、上回れば返金、下回れば追加精算が生じます。買取時は、設定残価から精算対象となる距離料金を差し引いた金額で買い取る仕組みです。
契約前に把握すべきデメリット
走行距離によって毎月の請求額が変わる
エコノミーとスタンダードは、走った距離に応じて月々の請求額が変動します。旅行や帰省が重なる月は支出が増えるため、直近1年の走行距離だけでなく、最も多く走った月でも試算してください。
オープンエンド方式で残価精算の可能性がある
エンキロはオープンエンド方式です。満了時の査定額などが設定残価に届かなければ、差額の支払いが生じる可能性があります。

中古車相場の下落、未修理の傷やへこみ、事故・修復歴などは査定額を下げる要因として公式に挙げられています。
残価保証プランを選べる車種もありますが、無条件の保証ではありません。原状回復、違法改造や競技使用がないこと、修復歴がないこと、定期点検整備記録があることなどの適用条件があります。原状回復に必要な費用は別途負担となる場合があります。
中途解約は原則できない
公式FAQでは、自動車リース契約は原則として中途解約できないと案内されています。やむを得ない事情があり、リース会社が認めた場合でも規定損害金が発生します。
規定損害金の計算式や上限は公開FAQだけでは確認できないため、契約書で確認が必要です。
任意保険は月額基本料金に含まれない
自賠責保険料は基本料金に含まれますが、任意保険は別です。
エンキロには、全損や盗難時の中途解約金を補償するリースカー車両費用特約を付けた専用保険があります。補償範囲、免責、保険料、現在のノンフリート等級を引き継げる条件を確認し、他社保険の見積もりとも比較してください。
カーリースの保険で確認する順番は、カーリースの任意保険と事故への備えで解説しています。
走行距離の計算値がオドメーターと一致しない場合がある
月々の距離料金は、車両に取り付けた通信型デバイスの走行データと地図・道路情報をもとに計算されます。
公式ガイドは、計算方法の違いにより車両のオドメーターと誤差が生じる場合があると案内しています。請求明細と走行距離はマイページで毎月確認しましょう。
エンキロの評判は口コミだけで決めない
エンキロの評判を調べると、基本料金の安さ、距離払い、残価精算などに関する評価が見つかります。
ただし、車種、契約時期、契約年数、走行距離、メンテナンス、保険が違えば支払額と評価も変わります。本記事では、少数の投稿をサービス全体の評判として扱いません。
口コミを見る場合は、少なくとも契約車種、契約年数、月間走行距離、プラン名、任意保険とメンテナンスの有無、満了または解約まで経験しているかを確認してください。

条件が書かれていない「安かった」「高かった」という感想だけでは、自分の契約判断には使いにくいからです。
エンキロの審査は厳しいのか
公式情報だけでは、エンキロの審査が他社より厳しい、または通りやすいとは判断できません。審査結果の詳細も開示されないと公式FAQに記載されています。
仮審査は、希望する車で契約可能かを確認する手続きです。仮審査と同時に契約が確定することはありません。審査状況によっては保証人が必要になったり、審査に通らなかったりする場合があります。
信用情報や年収だけで通過を断定せず、希望車種と契約条件を決めて正式な審査結果を確認してください。
契約満了後に車を「もらえる」のか
エンキロは、追加費用なしで自動的に車をもらう仕組みではありません。公式ガイドが示す満了時の選択肢は返却または買取です。

買取価格は、設定残価から精算対象となる距離料金を差し引いて算出されます。距離料金の全額がそのまま買取代金へ充当されるわけではなく、税金・経費などを差し引いた金額が対象です。
契約前に設定残価、距離料金のうち精算対象となる割合、満了時の諸費用を確認しましょう。
申し込み前に確認する9項目
- 車種、グレード、契約年数、頭金、ボーナス払いを固定して見積もる
- 候補となる3プランの月額基本料金と1km単価を並べる
- 平均月と最も多く走る月の2通りで総額を計算する
- 任意保険、メンテナンス、駐車場、燃料を加えた家計負担を出す
- 契約書に記載される設定残価と満了時の精算式を確認する
- 残価保証プランの対象車種、料金、適用条件、対象外費用を確認する
- 中途解約の可否と規定損害金の計算方法を確認する
- 返却時の原状回復基準と買取価格の計算方法を確認する
- 他社リースと購入を同一条件・同一期間の総額で比較する
仮審査は契約の確定ではありません。ただし、審査通過後に条件を詰める際も、月額だけでなく見積書、契約書、保険見積もり、満了時の精算条件をそろえてから契約を判断してください。
まとめ|まず自分の走行距離で総額を出す
エンキロは、走行距離が少ない人ほど月々の距離料金を抑えやすい一方、走行距離が増えると請求額も増えます。向き不向きは、サービス名の評判よりも、自分の車種・契約年数・走行距離を入れた総支払額で判断するのが確実です。
候補車を決めたら、まず平均月と最大月の支払額を計算してください。そのうえで、残価精算、中途解約、任意保険、メンテナンス、満了時の買取条件に納得できるかを確認しましょう。
条件をそろえた他社見積もりや購入総額より合理的だと判断できた場合に、エンキロを候補へ残すのが安全です。
参照した公式情報
- 距離払いマイカー エンキロとは?(確認日:2026年8月27日)
- エンキロの契約プラン・契約年数を徹底解説(確認日:2026年8月27日)
- N-BOXの新車距離払いカーリース(確認日:2026年8月27日)
- エンキロのご利用ガイド(確認日:2026年8月27日)
- エンキロのよくある質問(確認日:2026年8月27日)
- エンキロの残価保証プラン(確認日:2026年8月27日)
- エンキロくるまのリース保険(確認日:2026年8月27日)

